立宗七百六十八年の新春を寿ぎ奉る 立宗七百六十八年の新春を迎え、法華講大講頭・法華講連合会委員長星野浩一郎氏ほか全国法華講員御一同には、清々しく新春をお迎えのことと存じます。 昨年、宗門は激動のなか二十七年の長きにわたり、法華講の発展と育成のために限りなく多くの御教導を賜った日顕上人の御遷化に逢い深い悲しみにくれましたが、私共一同、改めて、その広大なる御恩徳に衷心より御報恩謝徳申し上げるものであります。 さて、本年は「御命題達成の年」であります。 全国の法華講にとって、「宗祖日蓮大聖人御生誕八百年法華講員八十万人体勢構築」の総仕上げとなる誠に大事な年であり、すべての法華講支部は如何なる障魔が行く手を阻もうが万難を排し、異体同心・一致団結して、御宝前に固くお誓い申し上げた「法華講員八十万人体勢構築」の実現は、何としても達成しなければなりません。 大聖人は『種々御振舞御書』に、 「仏滅後二千二百二十余年が間、迦葉(かしょう)・阿難(あなん)等・馬鳴(めみょう)・竜樹(りゅうじゅ)等、南岳(なんがく)・天台(てんだい)等、妙楽(みょうらく)・伝教(でんぎょう)等だにもいまだひろめ給はぬ法華経の肝心、諸仏の眼目(げんもく)たる妙法蓮華経の五字、末法の始めに一閻浮提(いちえんぶだい)にひろまらせ給ふべき瑞相(ずいそう)に日蓮さきがけしたり。わたうども(和党共)二陣三陣つゞきて、迦葉・阿難にも勝れ、天台・伝教にもこへよかし。わづかの小島のぬしら(主等)がをどさんを、をぢ(恐)ては閻魔王(えんまおう)のせめ(責)をばいかんがすべき。仏の御使(おんつか)ひとなのりながら、をく(臆)せんは無下(むげ)の人々なりと申しふくめぬ」(御書 一〇五七頁) と仰せであります。 この御文を拝する時、私共は大聖人の忍難弘通の御振舞を拝し、如何なる障魔が行く手を阻もうが、身軽法重・死身弘法の御聖訓を体し、何としても、法華講員八十万人体勢構築の誓願は達成しなければなりません。 誓願は達成してこそ、価値があり功徳もあるからであります。 『開目抄』には、 「つたな(拙)き者のならひは、約束せし事をまことの時はわするゝなるべし」(同 五七四頁) と仰せであります。 誓願達成の誓いも果たせず、「つたなきもの」として侮(あなど)りを受けるか。 晴れて誓願を達成して御本尊様の御照覧を仰ぐことができるかどうかは、これからの戦い如何に懸かっていることを忘れず、各講中共に尚一層の精進をもって、必ず誓願を達成されますよう心から念じ、新年の挨拶といたします。 (大白法・令和2年1月1日号より抜粋) (令和2年1月掲載) |