日蓮正宗 昭倫寺

日如上人御言葉 九月度広布唱題会の砌

 令和4年9月4日 於 総本山客殿

『法華初心成仏抄』には、
「凡(およ)そ妙法蓮華経とは、我等衆生の仏性と梵王(ぼんのう)・帝釈等の仏性と舎利弗(しゃりほつ)・目連等の仏性と文殊(もんじゅ)・弥勒(みろく)等の仏性と、三世諸仏の解(さと)りの妙法と、一体不二なる理を妙法蓮華経と名づけたるなり。故に一度(ひとたび)妙法蓮華経と唱ふれば、一切の仏・一切の法・一切の菩薩・一切の声聞・一切の梵王・帝釈・閻魔(えんま)法王・日月・衆星・天神・地神・乃至地獄・餓鬼(がき)・畜生・修羅・人天・一切衆生の心中の仏性を唯(ただ)一音に喚(よ)び顕はし奉る功徳無量無辺なり」(御書 一三二〇頁)
と仰せであります。

すなわち、妙法蓮華経とは、人・天・二乗・菩薩等のあらゆる境界の衆生が具えている仏性と、三世諸仏の悟りの仏性とが、一体不二なる理に名づけたものでありまして、故にひとたび妙法蓮華経と唱えれば、心中の仏性が呼び顕され、成仏することができると仰せられているのであります。

されば、私どもはこの御金言を拝し、今こそ一切衆生救済の秘法たる妙法を一人でも多くの人に、また一日も早く、一天四海・皆帰(かいき)妙法を目指し、講中一結・異体同心して身軽(しんきょう)法重・死身弘法(ぐほう)の御聖訓のままに決然として折伏に励まれますよう心から願い、本日の挨拶といたします。


(大白法・令和4年9月16日号より抜粋)

(令和4年12月掲載)