日蓮正宗 昭倫寺

日如上人御言葉 唱題行7月11日)の砌

 令和2年7月11日 於 総本山客殿

大聖人様は『最蓮房御返事』に、
「法華経の行者は信心に退転無く身に詐親(さしん)無く、一切法華経に其(そ)の身を任せて金言の如く修行せば、慥(たし)かに後生は申すに及ばず、今生も息災延命にして勝妙の大果報を得、広宣流布の大願をも成就すべきなり」(御書 六四二頁)
と仰せであります。

「息災延命」とは、災いを取り去り、命を延ばすことで、災難や障害のない幸せな境界、生活を言います。

信心に怠(おこた)りなく、身に詐親なく、すなわち詐(いつわ)り親しむことなく、一切、法華経にその身を任せて、すなわち大御本尊様にその身を任せて、御金言の如く修行すれば、後生は申すに及ばず、今生においてもいかなる難局も乗り越え、必ず幸せな境界を築くことができると仰せられているのであります。

今、日本のみならず世界中で蔓延(まんえん)している新型コロナウイルス感染症によって騒然とした状況を見る時、私どもはこの御金言を拝し、なお一層の信心をもって、この難局を乗りきっていかなければならないと思います。

(大白法・令和2年8月1日号より抜粋)

(令和2年10月掲載)