日蓮正宗 昭倫寺

日如上人御言葉 六月度広布唱題会の砌 

 令和2年6月7日 於 総本山客殿

『太田入道殿御返事』には、
「平等大慧妙法蓮華経の第七に云はく『此(こ)の経は則(すなわ)ち為(こ)れ閻浮提(えんぶだい)の人の病の良薬(ろうやく)なり。若(も)し人病有らんに、是(こ)の経を聞くことを得ば病即(すなわ)ち消滅して不老不死ならん』云云」(御書 九一一頁)
と、妙法の広大なる功徳について、かくの如く仰せられているのであります。

今、日本をはじめ世界に蔓延(まんえん)している新型コロナウイルス感染症も、根本的にはこの御教示の通り、妙法蓮華経の大良薬をもって治することが肝要であることを知るべきであります。

大聖人様は『上野殿御消息』に、
「然(しか)る間釈迦(しゃか)・多宝等の十方無量の仏、上行地涌(じゆ)等の菩薩も、普賢(ふげん)・文殊(もんじゅ)等の迹化(しゃっけ)の大士も、舎利弗(しゃりほつ)等の諸大声聞(だいしょうもん)も、大梵天(ぼんてん)王・日月等の明主諸天も、八部王も、十羅刹女(らせつにょ)等も、日本国中の大小の諸神も、総じて此の法華経を強く信じまいらせて、余念なく一筋に信仰する者をば、影の身にそふが如く守らせ給ひ候なり。相構(あいかま)へて相構へて、心を翻(ひるが)へさず一筋に信じ給ふならば、現世安穏後生善処なるべし」(同 九二三頁)
と仰せであります。

されば今こそ、一人ひとりが妙法の広大無辺なる功徳を拝信し、いよいよ強盛に自行化他の信心に励み、もっていかなる病魔も打ち砕き、力強く前進していくことが肝要であります。

(大白法・令和2年6月16日号より抜粋)

(令和2年8月掲載)