日蓮正宗 昭倫寺

日如上人御言葉 唱題行(七月三十一日)の砌

 令和4年7月31日 於 総本山客殿

今日の世界的な新型コロナウイルス感染症の蔓延(まんえん)、あるいはウクライナの問題など、世上騒然とした様相を呈しておりますが、仏法の鏡に照らして見る時、これらの混沌(こんとん)とした惨状を根本的に解決するためには、まさしく『立正安国論』の原理に従って、破邪顕正の折伏を実践していくことが最も肝要であります。

されば大聖人様は『立正安国論』に、
「倩(つらつら)微管(びかん)を傾け聊(いささか)経文を披(ひら)きたるに、世皆(みな)正に背(そむ)き人悉(ことごと)く悪に帰(き)す。故に善神国(くに)を捨てゝ相(あい)去り、聖人所(ところ)を辞して還(かえ)らず。是(ここ)を以(もっ)て魔来たり鬼(き)来たり、災(さい)起こり難(なん)起こる。言(い)はずんばあるべからず。恐れずんばあるべからず」(御書 二三四頁)
と仰せられ、さらに、
「嗟呼(ああ)悲しいかな如来誠諦(じょうたい)の禁言(きんげん)に背(そむ)くこと。哀(あわ)れなるかな愚侶(ぐりょ)迷惑の麁語(そご)に随ふこと。早く天下の静謐(せいひつ)を思はゞ須(すべから)く国中の謗法を断(た)つべし」(同 二四七頁)
と仰せであります。

これらの御文を拝する時、私どもは一人ひとりが地涌の菩薩の眷属(けんぞく)として、勇猛果敢に折伏を行じていくことが今こそ最も肝要であろうと思います。


(大白法・令和4年8月16日号より抜粋)

(令和4年10月掲載)