日蓮正宗 昭倫寺

日如上人御言葉 二月度 広布唱題会の砌

 令和4年2月6日 於 総本山客殿

『法華初心成仏抄』には、
「仏になる法華経を耳にふれぬれば、是(これ)を種として必ず仏になるなり。されば天台・妙楽も此(こ)の心を以て、強(し)ひて法華経を説くべしとは釈し給へり。譬へば人の地に依りて倒れたる者の、返って地をおさへて起(た)つが如し。地獄には堕(お)つれども、疾(と)く浮かんで仏になるなり。当世の人何(なに)となくとも法華経に背(そむ)く失(とが)に依りて、地獄に堕ちん事疑ひなき故に、とてもかくても法華経を強ひて説き聞かすべし」(御書 一三一六頁)
と仰せられ、末法今時(こんじ)の本未有善の衆生に対しては、なんとしてでも法華経、すなわち本因下種の妙法蓮華経を強いて説くべきであると仰せられているのであります。

すなわち、邪義邪宗の害毒によって混乱を極めている今時末法においては、像法過時の如き摂受(しょうじゅ)ではなく、折伏をもって謗法を対治することが、いかに大事であるかを御教示あそばされているのであります。

今、宗門は僧俗一致・異体同心して、一天広布へ向けて力強く前進をしております。

この時に当たり、すべての講中は、記念局の本年度のポスターにある「報恩躍進の年 今こそ 折伏の時」のスローガンを胸に、講中一結・異体同心して勇猛果敢に折伏を行じ、もって必ず本年度の誓願を達成されますよう心から念じ、本日の挨拶といたします。


(大白法・令和4年2月16日号より抜粋)

(令和4年4月掲載)