今日において国家社会、あるいは世界を不幸にする根源は何かと考えたときに、そのすべての根源は邪義邪宗にあるわけでありますから、まさしく「立正安国論」に指摘されているように、謗法に対しては厳しく対処していかなければならないのです。 では、どのように厳しく対処していくのかというと、謗法の施しを止める、つまり謗法の者を殺すのではなく、謗法を破折して布施を止めていけば、その勢力は衰えていくわけであります。 まさしく、謗法の対治なくして、真の幸せを築く事はできないのであります。 何度も言いますけれども、我々は謗法を対治するのであって、その人に迫害を加えたり、殺したりするものではありません。 どんな人にでも、十界互具の上から仏性があり、たとえ蟻にでも必ず仏性があるのだから、その人を救う事を考えなければなりません。 そのためには、邪義邪宗の考え方を責め、その邪義邪宗への布施を止める事が大事なのです。 そういう意味では、仏法は絶対平和主義なのです。 ですから今、全世界でいろいろな民族間の争いとか、宗教間の争いが起きています。 キリスト教とイスラム教だって宗教戦争を繰り広げているでしょう。 爆弾テロに始まって、色々と悲惨な事件が起きています。 此れを止め、人々を真に救ってけるのは仏法だけ、大聖人様の教えだけなのであります。だから、一人ひとりの心田(しんでん)に妙法を下種して、多くの人達を根底から救っていくことが最も大切なのです。 (大白法・平成28年2月1日 第926号より抜粋) (平成28年7月掲載) |