立宗七百六十六年の新春を寿ぎ奉る 立宗七百六十六年の新春を迎え、御隠尊日顕上人猊下には御機嫌麗(うるわ)しく新年をお迎えの御事と慶賀至極に存じ上げます。 また、法華講大講頭・法華講連合会委員長星野浩一郎氏ほか全国の法華講員御一同には、清々しく新春をお迎えの事と存じます。 今、宗門は来たるべき平成三十三年宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年法華講員八十万人体制構築の目標達成へ向けて、全国的に折伏弘通の気運が高まり、僧俗一致・異体同心の団結と各人の身軽法重・死身弘法の強盛なる信心によって大きく前進しつつあります。 これも偏(ひとえ)に、各支部が指導教師・講頭を中心にして、一致団結し、誓願達成への一念に燃えて、寧日なく勇猛果敢に折伏戦を展開してきた結果であり、誠に歓喜に堪えません。 本年「行動の年」は、各支部共に更に一段と団結を図り、持てる力を存分に発揮して、更なる大折伏戦を展開し、全支部が折伏誓願達成へ向けて大前進を図られますよう、衷心よりお祈り申し上げるものであります。 そのためには、講中が一致し志を同じくして、折伏戦に臨むことが肝要であります。 大聖人は『異体同心事』に、 「異体同心なれば万事を成(じょう)じ、同体異心なれば諸事叶ふ事なしと申す事は外典三千余巻に定まりて候。殷の紂王は七十万騎なれども同体異心なればいくさ(軍)にまけぬ。周の武王は八百人なれども異体同心なればかちぬ。一人の心なれども二つの心あれば、其の心たが(違)いて成ずる事なし。百人千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず。日本国の人々は多人なれども、同体異心なれば諸事成ぜん事かたし。日蓮が一類は異体同心なれば、人々すくなく候へども大事を成じて、一定(いちじょう)法華経ひろまりなんと覚え候」(御書 一三八九頁) と仰せであります。 正(まさ)しく、異体同心の団結こそ勝利の秘訣であります。 即ち、勝利のためには、先ず講中全体が志を同じくして誓願達成の強い目的意識を持ち、異体同心の団結を以って、全員参加の折伏を実践していくことが何よりも大事であります。 つまり、講中が共通の目的意識と異体同心の団結を以って、全体行動を起こしていけば、如何なる障魔にも負けない強固な団結の輪が出来、堅牢にして活動的な講中を構築して誓願を達成することが出来るのであります。 『中庸』に、 「人一(ひと)たび之(これ)を能(よ)くすれば、己(おのれ)は之を百たびし、人十たびにして之を能くすれば、己千たびす」(漢籍国字解全書十四 五一七頁) とあります。 他人が一度で能くするならば、自分はこれを百度する。 他人が十度して成し遂げるならば、自分は千度くり返してそれをする。 ということでありますが、何事においてもこのようにすれば、例え愚鈍な者でも、また、どんな柔弱な者でも、大事を成し遂げることが出来ると言っているのであります。 今、私達の信心において、特に折伏においては、この言葉通り、人が一たびするところを十たびしているであろうか。 人が百たびするところを千たびしているであろうか。 よくよく自照すべきではないかと思います。 今、全国の法華講は、来たるべき平成三十三年宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の慶事を晴れてお迎えするために、全力を傾注して折伏に励み、力強く前進をしております。 この時に当たり、各位には異体同心・一致団結して全員が折伏に立ち上がり、全講中が折伏誓願を達成され、以って仏祖三宝尊の御照覧を仰がれますよう心からお祈りし、新年の挨拶といたします。 (大白法・平成30年1月1日号より抜粋) (平成30年1月掲載) |