『撰時抄』には、 「一H(てい)あつまりて大海となる。微塵(みじん)つもりて須弥山(しゅみせん)となれり。日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一H一微塵のごとし。法華経を二人・三人・十人・百千万億人唱え伝うるほどならば、妙覚の須弥山ともなり、大涅槃の大海ともなるべし」(御書 八六八頁) と仰せであります。 この御金言の如く、折伏逆化の戦いに参ずる者は、一人ひとりが、大聖人様の弟子檀那として一切衆生救済の誓願に立ち、異体同心・一致団結し、決然として折伏を行じていけば、必ず誓願を達成し、広宣流布は達成できることを確信すべきであります。 『兄弟抄』には、 「設(たと)ひいかなるわづら(煩)はしき事ありとも夢になして、只法華経の事のみさは(思)ぐら(索)せ給ふべし」(同 九八七頁) と仰せであります。 一切のわだかまりも、障害も、苦悩も、困難も、内外の魔も、すべて題目によって粉砕し、勇猛心(ゆうみょうしん)をもって折伏に励むところには、おのずと結果は付いてくるものであります。 今、宗門は、来たるべき平成三十三年・法華講員八十万人体勢構築へ向けて、僧俗一致して前進をしております。 この時に当たり、我々本宗僧俗は心を一つにして折伏に立ち上がり、なんとしてでも誓願を達成していかなければなりません。 謗法の害毒によって不幸に喘(あえ)ぐ人たちを折伏によって救っていくのが、法華講衆の信心であり、使命であります。 どうぞ、皆様方にはこのことを銘記され、いよいよ自行化他にわたる信心に励まれますよう心からお祈りし、本日の挨拶といたします。 (大白法・平成29年4月16日号より抜粋) (平成29年6月掲載) |