昨今の混沌(こんとん)とした国内外の情勢を見る時、私どもはなんとしてでも『立正安国論』の御理想実現のため、全支部が全魂を傾けて、勇猛果敢に折伏を実践していかなければなりません。 大聖人様は『諸経と法華経と難易の事』に、 「仏法やうやく顛倒(てんどう)しければ世間も又濁乱(じょくらん)せり。仏法は体(たい)のごとし、世間はかげのごとし。体曲がれば影なゝめなり」(御書 一四六九頁) と仰せであります。 天変地夭(ちよう)も、悲惨な事件や事故も、戦争や飢餓(きが)も、混迷する政治や経済も、その混乱と破壊の根本原因は一にかかって、思想の乱れ、信仰の乱れ、すなわち正法を信ぜず悪法を信じているからであります。 故に大聖人様は、 「早く天下の静謐(せいひつ)を思はゞ須(すべから)く国中の謗法を断(た)つべし」(同 二四七頁)と厳しく仰せられているのであります。 私どもはこの御金言を拝し、謗法の害毒によって不幸に喘(あえ)ぐ多くの人々を救い、世の中を救い、国を救い、世界を救っていくのが、地涌(じゆ)の菩薩の眷属(けんぞく)たる私どもの大事な責務であると知り、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築の誓願を達成すべく、身軽(しんきょう)法重・死身弘法(ぐほう)の御聖訓のままに、折伏に打って出ることが最も肝要であります。 (大白法・令和元年9月16日号より抜粋) (令和元年11月掲載) |