本年は、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の佳節まで、いよいよあと二年、誓願達成へ向けてまことに大事な年を迎えています。 この時に当たり、私どもは国の内外を問わず、法華講の全支部が、かねて御宝前に誓った法華講員八十万人体勢構築の実現へ向け、総力を結集して誓願を達成することが肝要であります。 誓願達成の秘訣(ひけつ)は一に、大御本尊様に対する絶対の確信と弛(たゆ)まぬ折伏の実践、そして異体同心の団結であります。 まさしく、 「異体同心なれば万事を成(じょう)ず」(御書 一三八九頁) であります。 大聖人様は『兄弟抄』に、 「設(たと)ひいかなるわづら(煩)はしき事ありとも夢になして、只(ただ)法華経の事のみさはぐ(思索)らせ給ふべし」(同 九八七頁) と仰せられています。 正しい信心をしていけば、様々な魔が競い起こることは必定(ひつじょう)であります。 しかしながら、 「此の法門を申すには必ず魔出来(しゅったい)すべし。魔競(きそ)はずば正法と知るべからず」(同 九八六頁) と仰せの如く、正しい信心をしていくから魔が騒ぐのでありまして、その魔に負けない強盛(ごうじょう)なる信心を貫いていくところに、必ず大御本尊様の広大無辺なる功徳を享受することができるのであります。 (大白法・平成31年3月1日号より抜粋) (令和元年6月掲載) |