(立正安国論 御書二五〇頁四行目) 汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ。然れば則ち三界は皆仏国なり、仏国其れ衰へんや。十方は悉く宝土なり、宝土何ぞ壊(やぶ)れんや。国に衰微(すいび)無く土に破壊(はえ)無くんば身は是(これ)安全にして、心は是禅定ならん。此の詞(ことば)此の言(こと)信ずべく崇(あが)むべし。 (通解) あなたは、一刻も早く邪宗信仰の寸心を改めて、すみやかに法華実乗の一善に帰依しなさい。 そうすれば、この世の中は皆、仏国となり、仏国は衰微することがないのである。 また、十方は悉く宝土となり、宝土は破壊されることがないのである。 かくして、国に衰微なく、国土が破壊されることもなくなるならば、身はこれ安全となり、心はこれ安定するであろう。 この言葉を信じ崇めるべきである。 |