日蓮正宗 昭倫寺

松野殿女房御返事(r6.3)


(日女御前御返事 御書一二三二頁五行目)

濁れる水は月住まず。枯れたる木には鳥なし。心なき女人の身には仏住み給はず。法華経を持つ女人は澄める水の如し。釈迦仏の月宿らせ給ふ。


(通解)
濁っている水には月影は映らない。枯れている木には鳥は住まない。心のない女性の身には仏界という命は住まわれないのである。法華経を信仰している女性は、澄んだ水のようであり、釈迦仏という月影を映すのである。私達の生命には十界というものがあり、勿論その中に仏界も含まれているが、普段の日常生活においては仏界の命が湧き出てこないのである。しかし、法華経を正しく信仰していくことによって、濁った心を清浄にして、仏の命を顕すことができるのである。