日蓮正宗 昭倫寺

四条金吾殿御返事(r4.12)


(四条金吾殿御返事 御書六二〇頁四行目)

日蓮賎(いや)しき身なれども教主釈尊の勅宣を頂戴して此の国に来たれり。此を一言もそし(誹)らん人々は罪無間を開き、一字一句も供養せん人は無数の仏を供養するにもすぎ(過)たりと見えたり。


(通解)

日蓮は賎しき身であるけれども、教主釈尊からの勅宣を頂戴して、此の日本国に生まれてきた。
この日蓮を一言でも誹る人々は、罪を無間に開き、一字一句でも供養をする人は、無数の仏を供養することよりも過ぎると説かれている。


注:勅宣について
勅宣とは、天皇からの命令のことをいうが、この場合の意味は、末法に出現し正法を弘通せよとの釈尊の御遺命のことを譬喩的に表して「勅宣」といわれたのである。