(四条金吾殿女房御返事 御書七五七頁十行目) 但し信心のよは(弱)きものをば、法華経を持つ女人なれどもすつ(捨)るとみへて候。れい(例)せば大将軍心ゆわ(弱)ければしたが(従)ふものもかい(甲斐)なし。ゆみ(弓)ゆわ(弱)ければつる(弦)ゆる(緩)し、風ゆるなればなみ(波)ちひ(小)さきはじねん(自然)のだうり(道理)なり。 (通解) ただし信心の弱い者に対しては法華経を受持する女性であっても、御本尊はその人を見捨てる、と記されている。 譬えば、大将軍の心が弱ければそれに従う臣下も不甲斐ない。 弓が弱ければ弦もゆるい。 風がゆるく吹けば波が小さいのは自然の道理である。 |