日蓮正宗 昭倫寺

立正安国論(r3.11)


(立正安国論 御書二四九頁一七行目)

 法華経第二に云はく「若し人信ぜずして此の経を毀謗(きぼう)せば、乃至其の人命終(みょうじゅう)して阿鼻獄に入らん」と。又同第七巻不軽品(ふきょうぼん)に云はく「千劫阿鼻地獄に於て大苦悩を受く」と。涅槃経に云はく「善友を遠離(おんり)し正法(しょうぼう)を聞かず悪法に住せば、是の因縁の故に沈没(ちんもつ)して阿鼻地獄に在って受くる所の身形(しんぎょう)縦横(じゅうおう)八万四千由延(ゆえん)ならん」と。


(通解)

 法華経方便品第二には、「もし、人がこの法華経を信じないで、破り謗るならば、(乃至)その人は、命が終わって、阿鼻地獄に入るであろう」と云われている。
また同じく第七の巻・常不軽菩薩品第二十には、「千劫にわたり、阿鼻地獄において、大苦悩を受ける」とあり、涅槃経には、「正法受持の人を遠ざけて正法を聞かず、悪法を信受しているならば、その因縁によって、阿鼻地獄に沈み、縦横八万四千由延といわれる阿鼻地獄に溶け込んで凄まじい大苦悩を受けるであろう」と説かれている。