木絵二像開眼の事(御書六三八頁八行目) 今真言を以て日本の仏を供養すれば、鬼入りて人の命をうばふ。鬼をば奪命者(だつみょうしゃ)といふ。魔入りて功徳をうばふ。魔をば奪(だつ)功徳者といふ。鬼をあがむるゆへに、今生には国をほろぼす。魔をたと(尊)むゆへに、後生には無間の獄に堕す。 (通解) 今、真言宗をもって日本の木絵の仏像を開眼すれば、鬼が仏像に入って人の命を奪う。 この鬼を奪命者という。 また魔が仏像に入って功徳を奪う。 この魔を奪功徳者というのである。 鬼を崇拝するゆえに今生には国を亡ぼし、魔を尊崇するゆえに未来世には無間地獄に堕ちるのである。 |