妙密上人御消息(御書九六七頁十二行目) 麻(あさ)の中の蓬(よもぎ)、墨うてる木の自体は正直ならざれども、自然(じねん)に直(す)ぐなるが如し。経のまゝに唱ふればまがれる心なし。当(まさ)に知るべし、仏の御心の我等が身に入らせ給はずば唱へがたきか。 (通解) 多くの麻の中に生じた蓬や墨縄で線をつけた木は、それ自体はまっすぐではないが、自然にまっすぐに成長するようなものである。 法華経に説かれているとおりに題目を唱えていれば曲がった心はない。 当然知るべきである。 仏の御心が私達の身中に入らなかったならば題目は唱えることができないであろう。 |