御義口伝(御書一七二四頁二行目) 今日蓮等の類聖霊を訪(とぶら)ふ時、法華経を読誦し、南無妙法蓮華経と唱へ奉る時、題目の光無間(むけん)に至って即身成仏せしむ。廻向(えこう)の文此より事起こるなり。法華不信の人は堕在(だざい)無間なれども、題目の光を以て孝子法華の行者として訪はんに豈(あに)此の義に替はるべきか。 (通解) 日蓮や弟子檀那が亡くなった聖霊を追善回向する時は、法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱題するが、この時唱えられる題目の光が無間地獄に至って、その人を成仏させる。 回向の文はこれよりこと起こるのである。 また法華経を信じない人は無間地獄に堕ちて苦痛を受けるが、題目の光を以て法華経を信ずる孝子が追善回向してあげるなら、その人を成仏させることができるのである。 |