日蓮正宗　昭倫寺

日如上人御言葉　九月度　広布唱題会の砌

　

令和６年９月１日


広布への戦いのなかで最も大切なことは、既に皆様方には御承知の通り、大聖人様が、
「異体同心なれば万事を成（じょう）じ、同体異心なれば諸事叶（かな）ふ事なしと申す事は外典三千余巻に定まりて候」（御書　一三八九頁）
と仰せのように、講中一結・異体同心の盤石（ばんじゃく）なる体勢を構築して折伏に打って出ることであります。

その盤石なる異体同心の体勢を構築していくためには、一にかかって私ども一人ひとりの大御本尊様に対する絶対の信と妙法広布にかける断固たる決意、そしていかなる障魔も恐れない破邪顕正の強盛なる信心こそ、最も肝要であります。

大聖人様は『撰時抄』に、
「一渧（てい）あつまりて大海となる。微塵（みじん）つもりて須弥山（しゅみせん）となれり。日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一渧一微塵のごとし。法華経を二人・三人・十人・百千万億人唱え伝うるほどならば、妙覚の須弥山ともなり、大涅槃の大海ともなるべし。仏になる道は此（これ）よりほかに又もとむる事なかれ」（同　八六九頁）
と仰せであります。

今、私どもは、一人ひとりがこの御金言を拝し、妙法広布への道を進むに当たって、いかに異体同心の団結が重要であり、絶対的要件であるかをしっかりと認識され、講中一同、お互いが声を掛け合い、励まし合い、たとえいかなる障魔が襲（おそ）い起きようが、いよいよ一致団結して敢然としてこれを打ち砕（くだ）かれるとともに、各位にはなお一層の精進をもって御金言のままに、勇躍として折伏を行じ、もって一天広布へ向けて力強く前進されますよう心からお願いし、一言もって本日の挨拶といたします。



（大白法　令和６年９月１６日号　掲載）


（令和６年１２月掲載）